隈 研吾「自然な建築」を読みました

内容

20世紀の世界を覆い尽くしたコンクリート。それは場所と素材との関係性を断ち切り、自然を画一化する建築であった。自然さとは、素材や景観だけの問題ではない。タウトやライトの作品にラジカルな方法論を読み解き、水、石、木、竹、土、和紙などの素材を、それぞれの場所に活かす試みのかずかずを語る。

感想

序章、「20世紀はどんな時代か」というところから始まる。
建築、土木においてコンクリートは最大にして最高の発明だ。
これは今でも変わらないし百年単位でみても廃れることの無さそうな技術だと思う。

著者の隈研吾さんは決して近代建築を批判していない。
たしかに、コンクリートに板や石版を貼っただけの建築は安っぽいし冷たさを感じる。
自然な素材やその場の空気を活かした建築をこの本では全8章に渡って創り上げていく。

水、石、土、竹ときて最後は和紙までも建築の材料にしてしまう技術には驚きだ。
製作過程での苦労・解決が描かれており、実際の写真も多く、歴史背景が含まれていたりと読み物として面白い。

だが、どうしても後半の方になると言い訳が目立つ。
序盤は徹底してコンクリートや”冷たい技術”を取り入れなかったが、
後半は予算や技術的な限界として妥協している。

それも現代の建築家として苦悩する部分なのだろうが、
本書「自然な建築」ではできるだけそういう部分は見たくなかった。
だが逆に言えば「妥協する建築」こそが現代の建築なのだろうとも思った。

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隈 研吾

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コメント

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