SF小説ベスト5

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なんとなくSF小説ベスト5を書きたくなったので書いてみる。
大昔に読んだものから最近読んだものまで。
難しい本は苦手なのでここで挙げる本はみんな読みやすいと思う。
順番による優劣はない。どれも最高の体験をさせてくれる。

「火星の人」アンディ・ウィアー

火星の人 火星の人
アンディ ウィアー,小野田和子

早川書房

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内容
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。
だが、不運はそれだけで終わらない。
火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。
ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 
不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。
宇宙開発新時代の傑作ハードSF

火星版ロビンソン・クルーソー。
限られた物資と植物学者でありエンジニアの知識をフル活用してサバイバル。
科学考証の難しさはそれほどでもなく、高校くらいの知識があれば理解できるだろう。
度重なる危機と主人公のユーモアさのバランスがとても良い。

「Gene Mapper -full build-」藤井太洋

Gene Mapper -full build- Gene Mapper -full build-
藤井 太洋

早川書房

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内容
拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。
遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から自分が遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け原因究明にあたる。
ハッカーのキタムラの協力を得た林田は、黒川と共に稲の謎を追うためホーチミンを目指すが―

今よく耳にするIT技術がガジェットとして豊富に使われている。
遺伝子デザイナーという職業も面白く、物語の核にもなる。
日本とベトナムが舞台であり、ホーチミンの雑多な風景が細かく描写されており、
それが近未来の味をより一層出している点に注目したい。
僕はこれを読んで実際にホーチミンへ旅をしたくらいだ。ベトナムコーヒーが飲みたくなる。

「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

星を継ぐもの (創元SF文庫) 星を継ぐもの (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン,池 央耿

東京創元社

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内容
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。
綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。
果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。
やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。

これほどワクワクするあらすじがあるだろうか。僕は他に知らない。
生物学、考古学…なんだかわからないけど頭のいい学者が遺された物から正体を突き詰めていく。
現実にありそうで、あったら人類は本当に解明できそうで、そういうことを考えながら読むのが楽しい。
小難しいワードは少ないし本格的にSFになるのは続刊から。
本作だけを読んでも面白い。SF小説のベストにはよく挙げられる傑作。

「虐殺器官」伊藤計劃

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃

早川書房

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内容
9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……
彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?

「虐殺器官」というタイトルからはグロい小説かと思ってしまう。
確かに作中の描写はビジュアル的にエグいものがあるが、それを含めた表現は伊藤計劃らしさを持ってズバ抜けている。
世界観と味のある言い回しはまさに脂が乗っていて最高傑作だと思う。
筆者の「ハーモニー」も優れた作品なので合わせて読むことをオススメしたい。

「機龍警察」月村了衛

機龍警察〔完全版〕 機龍警察〔完全版〕
月村 了衛

早川書房

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内容
テロや民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装。
新型機〈龍機兵〉を導入した警視庁はその搭乗員として三人の傭兵と契約した。
警察組織内で孤立しつつも彼らは機甲兵装による立て籠もり現場へ出動する。
だが事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……

日本が国際テロの舞台となりオーバーテクノロジーで作られた兵器で戦う。
オーバーな表現ではあるが、作中は徹底したリアルさで恐ろしく冷静に進む。
続刊に行くほど面白くなり各国の政治状況も絡んできてグローバルな展開を見せるのが魅力だ。
警察小説としての側面もあり、各キャラクタへの作り込みが素晴らしい。
今一番楽しみなシリーズである。

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